この間出た「暗殺教室」の最新刊が『進路の時間』だったので思い出しました。
最近は年度末なので、学校がやたらに進路や将来の希望を聞いてきます。小学校も中学校も。
暗殺教室 13 (ジャンプコミックス)
「暗殺教室」の方は相変わらず殺せんせーが生徒の暗殺を躱しながら進路相談しています。
本人の適性と志望を重視した超パーソナルな相談。
現実世界でこれが実現できるのは Google 様くらいではないだろうか。
小学校3年生に進路を聞いてまともな答えはなかなか返ってこないのですが、来年は悪名高き「1/2 成人式」が控えているので、先生たちもいろいろ考えさせてきます。
「1/2 成人式」、今からもう憂鬱です。授業参観兼用です。
小学生だって空気を読むことくらいはできるので、無駄な作業をさせるだけだと思うのですが。
泣きたい作文が欲しいなら自宅で個人的にどうぞ。
中学生の進路はもう少しナマナマシイです。
具体的な志望校は1年生ではまだわからないので、2年後に予定されている高校入試改革の話。
ついでにある程度なりたい職業の話をしたりします。
そういう時に参照するのが村上龍 「13歳のハローワーク」です。
たしか6年生のときに「私の将来」とかいう作文のために買いました。
3年ほど前なので、比較的新しい本です。
いろいろな職業の名前と、その解説が載っています。
子供にはわかりにくい、裏方的な職業についても解説があるのが嬉しい。
新 13歳のハローワーク
しかしこの本に取り上げている職業もいろいろ謎。
「パソコンを使う職業」の項目は「DTP オペレーター」と「アフィリエイター」です。
普通は「プログラマー」とか「システムエンジニア」じゃないですか。何でその2種類を持ちだしたのか。
村上龍、テレビ東京で経済ドキュメント番組の司会やってるんだから、システムエンジニアくらい知ってると思うけどな。
他に「囲碁棋士」とか載ってますが、囲碁棋士でプロになるには普通 14歳までに院生(プロ予備軍としての階級的なもの)になります。
外部から年齢制限無しに試験を突破する方法もあるらしいけど、すごく難しい。
13歳でこの本を読んで興味を持っても、間に合うのは進藤ヒカルくらいでしょうね。
「将棋の棋士」も載っていますが、こっちも似たり寄ったりの無謀さです。
この参考書はかなり使えるそうです。
ヒカルの囲碁入門